
「スマホ歴11年の89歳が教える スマホの賢い買い方講座」について取材したのが、2022年の7月。この講座を主催した「スマホおじいちゃん」水橋佑介さん(93歳)と再会しました。
前回の記事: 急募!「89歳が教えるスマホの買い方講座」のチラシを置いてくれる方
最初にお会いしたとき、「自分のパソコンにはWordが入っていないから区の施設に行かなければ」とおっしゃっていた水橋さん。
Wordのように使えるGoogleドキュメントを紹介したところ、次にお会いしたときには自らの活動に使うGoogleスライドまで作成できるようになっていました。

取材のあとも交流を続けていた私たち。今回は、荒川区の健康アプリ「あらチャレ」を水橋さんが1年間使ってきた振り返りをまとめたいというご相談を受け、町屋のファミリーレストランで会うことになりました。
最近どうされてるんですか?と伺うと、水橋さんは腕に光るスマートウォッチの話を始めました。
スマートウォッチで健康管理! 入手先は、なんとクラファン

「これで毎日、血圧や心拍数、睡眠の状態を見ているんですよ。この時計がきっかけで、橋本病(甲状腺機能が低下する自己免疫疾患)がわかりました」

そう言って見せてくれたのは、スマホに記録された詳細なバイタルデータ。水橋さんはこのデータを医師に見せることで、適切な治療につなげることができたといいます。

「朝起きる10分前の心拍数が40を切ったとアラートが出た。これを持って病院へ行ったら、すぐに病気がわかったんです」
ドキュメントやスライドなどのオフィスソフトだけでなく、健康管理にまでデジタルデバイスの活用範囲を広げているとは……。
以前は別ブランド、Fitbitのスマートウォッチを使っていましたが、血圧が測れる機種をクラウドファンディングで見つけて購入したそうです。
「写真やLINEだけでは、毎日スマホを触らない」
そんな水橋さんが現在シニアに猛烈にプッシュしているのが、前述の荒川区の健康アプリ「あらチャレ」。
関連リンク: 荒川区ホームページ『荒川区健康アプリ「あらチャレ」』
「健康のためなら、シニアは毎日アプリを開くでしょう? 写真やLINEだけでは、毎日はスマホを触らない人も多い。でも、『あらチャレ』で歩数を記録して、ポイントを貯めて景品が当たるとなれば別です。毎日1回、必ずスマホに触れる習慣を作ること。これがシニアのITリテラシー向上にはいちばん効くんです」

あらチャレについて投稿するInstagramアカウント @arachare33 を作成するなど、積極的に活用方法を模索しています。
水橋さんは、単に操作を教えるだけではありません。携帯電話ショップへの付き添いは日常茶飯事。時には、格安スマホへの乗り換え手続きに3時間も付き添うことがあるといいます。
次の挑戦は、多文化共生と情報発信
「スマホ教室で知り合った人の中には、中国人もいるんです。今の活動が一段落したら、ネパールについても調べてみたいと思っています」
水橋さんの目は、足元の地域社会に向いていました。荒川区で増えている外国人コミュニティに関心を持ち、彼らが日本社会になじめるよう支援したいと考えているのです。
「外国人の排斥につながらないように。外国人が日本社会に溶け込むには、まず彼らに日本のことを理解してもらう必要があります」
興味の範囲がどんどん広がり、課題意識をもって自ら調べていく。SNSで地域の情報を発信していきたいと、今後の展望を語っていました。

今回お会いした当初の目的である、あらチャレの活動記録については、ブログサービスのnoteを紹介することにしました。
早速その場でアカウントを作った水橋さん。すでに何本かの記事をアップされています。今後の活動に注目です! スマホについて聞きたい方も、ぜひ連絡を取ってみてください。
水橋佑介さん
1933年(昭和8年)横浜生まれ。元国際ビジネスマン。現在は荒川区内の自立型老人ホームに住みながら、シニアのスマホ普及活動や健康増進など、多方面で活躍中。
- Instagram
- 水橋さん個人アカウント @tenkai108
- あらチャレ紹介アカウント @arachare33
- note mizub291